インダストリアルデザイン専攻領域3つの指標

現代社会は変化の激しい社会と言われています。情報化社会の進展によって変化のスピードは加速化しているように見えます。新しい製品が日々開発され、メディアから日々新しいメッセージが発信され、企業は日々新しい技術を開発しています。そして新しい商品とサービスが私たちに提供されています。
しかし一方で日々繰り返される変わらない営みもあります。伝統や文化を継承し未来に繋ごうとする普遍的な価値もあります。私たちは積極的に変えていこうとするものと、積極的に維持していこうとするものがあります。デザインの立ち位置はどこにあるのでしょうか。

デザインの役割や働きは多様で広いものですが、一つの視点として価値の創造があります。これには価値の継承も含みます。そして生活や社会の根底にある価値の問題を扱うこともデザインに課せられている命題とも言えます。
ものやサービスが私たちの生活や社会、環境、世界にとってどのような価値があるのかを考察することがデザイン行為に求められています。なぜならば、ものやサービスはひとつの価値の現れでもあるからです。したがってデザインを行うということはどのような価値を創造すればよいのか、深い洞察力が求められます。

1Product Design

モノの設計に必要なプロダクトデザインの基礎を体得。実践的な知識や理論を体得したうえで、アイデアを現実的な形にするプロダクトデザインを根本から学びます。本専攻では、日用品から情報機器などの生活プロダクト、地球環境とデザインの関わりを考えたサスティナブルデザイン。自動車などのトランスポーテーションの三本柱から研究を重ねます。

2Design Management

会とデザインの関係性を強化するデザインマネジメント力。具体的なデザイン開発がどのように社会の資源として活かされていくのか。デザインプロセスと方法から派生するデザインマネジメントの領域といった、将来的にデザイナーに求められる資質を身につけます。人と生活環境を密接につなぐインタラクションデザイン。

3Interaction Design

情報機器などのデザインに求められるユーザビリティやインタラクティビティは、今最も注目されている領域です。インターフェイスデザインやサービスデザインなどの学習を通じて、必要な観察眼を養います。